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自分の内側を、他人の外側と比べている
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アプリを閉じたとき、開いたときより少し平たくなっている。怒っているのでは なく、平たい。90秒前まで自分の部屋は悪くなかったのに、今は狭く見える。 旅行は楽しかったのに、今は安いほうの旅行に見える。何も起きていません。 ただ40人の「その月でいちばんいい午後」を、続けて、4分で見ただけです。
編集されたものを見ている、と知ってはいる
フィードが選び抜かれていることは誰でも知っています。知っていても ほとんど何も変わらない ―― そこが考えどころです。
比べるという行為は、考えた末にたどり着く結論ではないからです。あなたに 票が回ってくる前に起きています。フェスティンガーは1954年、こうしたものが 現れるずっと前にその仕組みを書きました。自分がうまくやれているかを測る 客観的なものさしがないとき、人は他人を使う。欠陥ではありません。誰もが そうやって「自分は大丈夫か」を判断しています。
それは、比較の相手が村の30人で、その人たちの悪い週も見えていた頃には 機能していました。フィードは何千人分を、その人のいちばんいい1時間に 絞って差し出します。悪い週は、それを生きている本人の手で取り除かれて います。あなたは自分の内側 ―― 迷い、退屈な火曜日、誰にも言っていない こと ―― を、相手の外側と比べています。この比較が引き分けになることは ありませんでした。
それがどこに着地するか
2時間見たあとに残るのは、誰か特定の人への嫉妬ではありません。もっと ぼんやりしたもの ―― 自分の人生のほうがどこか小さい版だ、という感覚です。 具体的な不満はなく、ただ全部の明るさが一段下がっている。
これを何か月も走らせると、人は何かを始めなくなります。始めないと決めた わけではありません。自分の人生についての土台の読みが「遅れている」に なっているとき、何かを始めることが漠然と無意味に感じられるからです。 野心にはいくらかの根拠のない自信が要り、フィードはそれを使い切ります。
これがいちばん強く当たるのは、もともと落ちていた人です。調子のいい月なら、 フィードは煩わしいだけ。悪い月なら、それは証拠になります ―― そして あなたが見る時間のぶんだけ、いくらでも見つけてきます。
研究について、正直なところ
ソーシャルメディアについての記事の大半が信頼できなくなるのはここなので、 きちんとやります。
ソーシャルメディアの利用と幸福度の低さの関連は実在し、繰り返し見つかって います。同時に、集団のレベルでは小さい。この分野で いちばん知られた分析 ―― オーベンとプシビルスキが2019年にNature Human Behaviour 誌で、大規模な青少年データを横断して 行ったもの ―― は、誰も騒がないような日常的な変数と同じ程度の効果量を 報告しました。「科学的に決着していて、しかも破滅的だ」と言う人は 言いすぎています。
ここから2つのことが出てきます。そして向きが逆です。
1つめ。気分が悪くないなら、たぶん大丈夫で、スマホについて何かする必要は ありません。平均効果が小さいということは、ほとんどの人が真ん中の近くに いるということです。
2つめ。小さい平均は、大きなばらつきを隠します。平均は、ほとんど 影響を受けない人と、かなり影響を受ける人でできています。自分がどちらの 端にいるかは、どんな研究よりもあなたのほうがよく知っていますし、自分の 経験にもとづいて動くのに効果量の許可は要りません。
効いてきそうな区別
より役に立つ知見は「どれだけ使うか」ではなく「どう使うか」です。やり取りせずにスクロールすること ―― 読んで、見て、次へ ―― のほうが、 同じプラットフォームで実際に人と話すことよりも、気分の悪化と一貫して 結びついています。友達にメッセージを送るのと、知らない40人の休暇を見るのは 同じ活動ではありません。それをひとつのスクリーンタイムの数字にまとめると、 いちばん知りたいことが隠れます。
この区別も完全に決着してはいません ―― のちの研究は単純ではないと指摘して います ―― が、文献の中でいちばん実際に使えるものです。今日から適用できる ルールが出てくるからです。
人と話す部分は残す。人を眺める部分を削る。
実際にはそれが同じアプリであることが多く、だから「インスタを消せ」は 助言として失敗します。メッセージはその中にあります。グループも、姉が あげた写真もそこにあります。消せば、惜しいものと惜しくないものを一度に 失い、水曜日には入れ直しています。
代わりに効くもの
禁止ではなく予算です。アプリは残す。そこに1日の時間と入れる回数を与え、回数が時間を分けます。「Instagram:1日1時間、3回」なら、1回あたり20分の枠。枠の中では 何度出入りしても自由で、閉じたらその1回は使い切りです。
この問題に関しては、回数がてこです。1日3回の意図的な訪問なら、たいてい 理由があって入ります ―― メッセージ、特定の誰か。30回の惰性の訪問なら、 それは草を食むような状態で、比較の効果はまさにその状態に住んでいます。
そして、それをスマホの外から強制しなければならない理由はいつもと同じです。 いちばん開きたい瞬間は、自分で決めた制限をいちばん守りたくない瞬間だから。 StillPhone は制限を端末管理の層に置きます。スマホが解除できない場所です。 「無視する」ボタンはなく、考えを変えるにはパソコンと、落ち着いていた ときに選んだ待ち時間が要ります。
ソフトウェアと関係のない話をひとつ
お金を使う前に、フォローを整理してみてください。全部ではなく、見たあとに 少しだけ気分が下がるアカウントだけ。どれかはもう分かっているはずで、 たぶん今すぐ3つ挙げられます。人間関係の都合があるならミュートでも 構いません。費用はゼロ、10分で終わり、少なくない数の人はこれだけで 足ります。
それをやってもまだ平たさが残るなら、問題はアカウントではありません。 量です。そして量を直すのが予算です。
向いていない人
アプリを閉じて気分が悪くないなら、これは必要ありませんし、お金は使わない でください。そして気分の落ち込みが続いているなら ―― スクロールしない日にも あって、仕事や睡眠や人間関係の邪魔をしているなら ―― それは専門家に相談する 価値があります。スマホの設定は治療ではありませんし、そう売るのは不誠実です。
StillPhone はアプリごとに1日の時間と入れる回数を 決めます。設定はパソコンから。メッセージは残して、惰性の分だけ削る ―― そして朝まで、スマホからは戻せません。
カード不要 ・ 設定はパソコンから ・ Android